の四季
暗室の製作 4月22日-1
 今日も晴れて暖かな日だ。ますます春が進むんだだろう。もう丘のうえの小さな写真館の回りでは冬の気配を探すことは難しい。
その昔は、春が待ち遠しかった。しかし、なぜか最近の早すぎる春の訪れには不思議なくらいよそよそしさを感じる。これは僕が時間に追い回されているからだろうか。
 今日は昨日に引き続いて、床の下地の板を貼る。
 こうした春のぽかぽか陽気の中、有〜ぽんが毎日顔を合わせる大人がやってきた。黒い背広を着て場違いな感じ。有〜ぽんはこんにちはともなんとも言わない。不思議なくらい無視している。
 
 その後すぐに、なんと、とっとこ村のお二人が来てくれた。(↑写真)
とっとこ村というのは木古内にある放し飼いでたまごを作っている二人だ。
とっとこ村のお二人は二週間に1度、わざわざこんなところまで卵を配達に来てくれるのだ。
 
 実は僕はこのとっとこ村のお二人の姿勢を理想と仰ぎ、尊敬している。彼らのニワトリの飼い方、卵の作り方、どれもが宇宙の法則であるエントロピーに従っているのだ。
 何でもかんでも人間の手によって管理!管理!しようとする他の卵工場の手法とは全く違っている。

 実は僕の神戸の姪が今年から兵庫県の卵工場に就職する。よくいう「生活のための」就職をしたわけであるが、せめて彼女にはこのとっとこ村を一目見せてあげたかった。
 そして彼女がこれから人生を捧げようとする卵工場ととっとこ村の卵づくりとを比較できるスタンスを持たせて上げたかった。
 しかし、僕の身辺では、年端もいかない女の子にさえ、生活のための就職を押しつけたがる。

 いつも会わなければならない大人が来たときには見向きもしなかった有〜ぽんが、とっとこ村のおばさんには自ら抱きついていくのだ!
 彼女には自由の匂いがしたのか!そうだ、彼女の飼っているニワトリは世界一自由だ。少なくとも君、有〜ぽんよりも!
 
 とっとこ村、水谷夫人と有〜ぽん。
彼女が言うに、とっとこ村の周りでは水芭蕉とエゾエンゴサクが満開で、ものすごい綺麗そうだ。鳥の糞の栄養のために、水芭蕉の生長はものすごいんだとも、言っておられた。
 とっとこ村のお二人が帰った後は、恒例の遅い昼食だ。今日はマグロの寿司と納豆2パック。
近くのコープが最近70%引きで売ってくれるので、マグロの寿司を買ってきたのだ。僕はマグロが好きだけれど、マグロを見るとやはり複雑な思いがする。
 本日の昼食のメニュー
納豆はマルカワのミニダブル。とてもおいしい。
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